学会長よりご挨拶


 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。        この度、第67回中国四国合同産業衛生学会の学会長を仰せつかりました。本学会は、愛媛県では8年ぶりの開催となります。会期は、令和5年12月2日(土)~3日(日)の2日間、会場は松山市の愛媛大学城北キャンパスを予定しています。日本産業衛生学会は、現在正会員約7,500人を擁する産業保健の中心学会であり、毎年開催するこの中国四国合同産業衛生学会で医学会には中四国の9県から約150~200人の学会員が集まり、活発な議論によって、地域における産業保健の進歩に大きく寄与して参りました。現在わが国は、資源高の影響などを受けながらも、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立が進んでいます。経済や雇用状況が大きく変化する中で、勤労者の様々な健康問題が課題として浮かび上がっております。本学会は、このような課題を解決するためにエビデンスを蓄積し、より良い健康管理法を勤労者に提供するための建設的な議論の場として、重要な役割を担っています。そこで、今回の学会では、『すべての就業者に産業保健を届ける』をメインテーマとさせて頂きました。中四国で活躍されている産業保健の専門家・実務家が一堂に会し、様々な立場から産業保健活動の可能性を追求する新たな取り組みの発表の場を提供することで、産業保健が抱えている課題の解決に貢献することを目指して企画運営を進めております。


               第67回中国四国合同産業衛生学会

              学会長 三宅 吉博